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「・・・。」
あたしは、目の前に立ちはだかる人物に瞬きを繰り返す。
「お前、忘れてないよな?」
じとっと見下ろされあたしは身に覚えのない事態に困惑しながら首を傾ける。
すると、目の前の男は、可愛らしい顔に眉間に一杯の皺を寄せながら纏うオーラが黒いものに変化していく。
「…………朝、手紙見たか?」
「てがみ?………手紙」
あ、と言われて思い出す。
「………見たよな?」
だんだん低くなっていく声。
「み、見ました……」
「そうか、なら何処に行くんだ?」
「お、屋上ですよね」
「たりめえだ!!」
がおっと吠えられてあたしは苦笑する。目の前の男―――彰真は、腕を組む。


