久しぶりに龍を連れずに生徒会室へ向かった。

用件は一つ。



「あれ?王子じゃん?」


普通に王子と呼ばれた所で今更否定する気も起きんし。




「先輩!あの、女装コンテストに……」


「マジでっ!!出てくれんの?王子が出てくれたら完璧や~」


「いえ、うちの矢野君が出たいって言ってます」



涙目でがっくりする生徒会長を横目にエントリーを済ますと次へ向かった。