「頼んだからな!!」 そう言うと龍はぐったりした表情で消えた。 俺の名前は望月透。 小さい頃からあだ名は王子。 ……別に、困らせたかった訳やないんだけど。 龍にまた、無茶を言うてしまった。 何でアイツ断らへんのやろ?? この先ずっと俺の彼氏……なんて言われ続ける事も、あのごっつい男前の龍が女装で人前に晒される事も、受け入れがたい筈なのに。 なんでやねん?