二人の時には泣き虫になる透を、手元から離すなんて出来へんから……。



「なぁ、卒業したら一緒に暮らさへん?」



「それええなぁ。俺も龍と一緒にいたい……一人は、もう無理やわ」



甘える透を人目もはばからず抱きしめる。



苦笑いしとる相沢やミツからみたら、いや……世間一般からしたらおかしな恋かもしれへん。



やけど……こんなにも可愛くて、こんなにも愛しくて、こんなにも必要なんや。