あれから1年。
拓哉は昂一と同じ高校に進学していた。
「珍しいな」
昂一が拓哉の手に握られたブラックの缶コーヒーを見ながら言った。
「あぁ、隣のクラスの女にもらったんだよ。
昂にやるよ」
拓哉が握っていた缶コーヒーを
昂一の机の上に置いた。
センセー
今幸せ?
オレは…
まぁ幸せは幸せかな…
よくわかんねぇけど(笑)
でも…
まだブラックの缶コーヒーは飲めないよ。
まだオレには苦すぎて…
センセー
幸せになれよ。
オレの
苦い初恋は…
まだ
もう少しだけ
続きそうだけど…
空を見上げると
いつか拓哉を包み込んだような
キレイな青空が広がっていた。
FIN
.
『初恋物語-缶コーヒー-』
.



