試験の出来よりも、無事に試験を受けられるのか心配をしているみたい。 親ってそうなのかなぁ。 まあ、考えてみれば私は一人で電車に乗った事なかったっけ。 私って親から見てもそんな抜けている子に見えるんだ。 「姉ちゃん頑張れよ」 「頑張ってね」 支度を終えて、玄関で靴をはいていると、弟がそう言った。 続けてお母さんも言ってくれた。 「行ってきます」 グッとこぶしを作ってそう言うと、私はドアを開けて外へ出た。