アツシと学校までの道を歩いてると、横道からサトルが来た。 「サトルもこの時間に登校するの珍しいな」 「そうか?」 先に話しかけたのはアツシだった。 サトルはいつもと変わらない様子でアツシに返事をしてる。 二人が並んで歩き始めたから、私は二人を追い抜いて先に行く事にした。 アツシにはサトルの件は話してない。 …というか、誰にも言ってない。 どう説明していいのかもわからなかったし、あれからサトルに何も言われてないから…。