私と目が合うと、ジンはふいっとそらす。 そしてクルッと背を向けると人ごみの向こう側へ消えてしまった。 「わあああっ!」 大きな歓声と共に、いくつもの花火があがる。 多分、これが最後の花火なんだろう。 花火を見てたら急に切なさがこみあげてきて涙がおちた。 今年の花火は切なさと共に終わった。 来年は… 幸せな気持ちでこの花火を見られますように…