い、いない!?
一瞬にして、消えた!?
「き、えた?」
私は目を見開いて思わず言葉がでた。
「違う!上だ!!!」
すると爽哉の叫ぶような声がした。
う、うえ!?
私は空を見上げた。
「・・・!」
嘘!?
と、飛んだ!?
あんな空高く?
踏み切ったような一瞬もなかったのに・・・!?
私達が上に気を取られている瞬間だった。
ぞくり、
背中に悪寒が走った。
そして咄嗟に振り向く。
「・・・!」
私の肩に、手が伸びている。
危ない・・・!
私は咄嗟に結界を張った。
・・・!
なんとかヴァンパイアの手からは逃れられた!
「っ!?」
だが、私は大変な大失敗を起こした。
手を、
はなしてしまったのだ。
爽哉から。
ああ。
何で、後ろを見ておかなかったんだろう。
その前に、何で、ベルトか何か、しなかったんだろう。
紐でも互いに付けておけばこんなこと起きなかった。
そんなことを一秒くらいで頭の中を駆け込んだ。
その次に、肩に強い衝撃。
あんなにバイクを速く走らせていたんだ、衝撃は半端じゃない。
やばい、擦った。
血が・・・。
私は無意識のうちに分厚い結界を張る。
「ゆりな・・・!!!」
私を、
呼ぶ声。
爽哉の声。
私は顔を上げた。
「・・・!?」
目の前に飛び込んできたのは、
3体のヴァンパイア。
囲まれて、いる。
皆、飢えた瞳。
あの、色。
真っ赤な色だ。
死ぬな、私はそう戦慄した。

