うぅ…
こーゆう時に優しいんだから…

「まいっちゃうなぁ…」


「何がまいっちゃうの?」


ふと聞き慣れない声が聞こえた


「……誰…ですか?」


金髪に鼻ピアスのチャラい男とその隣でニヤニヤしてる両耳に10コくらいのピアスをした丸刈りの男、あたしの嫌いな類だ


「やっべー予想外に可愛いね」

「身長も高いしスタイル良くね?」


口々に褒め言葉を言う

薄っぺらい言葉だな


「あぁ、ねぇ君一人?暇だよね?一緒に回らねぇ?俺達といればめちゃくちゃ楽しいと思うよ?」


誰も何も言ってないのに勝手に話を進めるな


「結構です。連れが居ますし、あたし暇じゃないんで」


淡々とした言葉で遠ざけようと思った
だけど裏目にでたっぽい


「え?連れ?女の子?だったら丁度いいじゃん、一緒に行こうよ。もしかして男?彼氏だったりする?君みたいな可愛いコ置いてくなんて最低な彼氏だね~。そんなやつやめて俺にしなよ~」


ウザッ
しつこいなぁ…
だから嫌なんだよ

しかもなに?
自意識過剰?ナルシスト?
晶が最低なわけないじゃん
あんたなんかよりずっと…
何倍も何十倍も何百倍も何千倍も何万倍も…



「晶のほうがかっこよくて優しいんだから!!」






ガコン