「じゃ、頑張れよ薊!!」

「うん」

颯爽と去っていく篁は、今まで見てきた男子の中で、一際輝いている気がした。

「良い一日になりそうだ…」

でも篁、テスト三十八点って…大丈夫かな?

私はもう、さっき逢った篁のことを思い出し、笑みを浮かべていた。