―― “ここは弱い者同士、団結しないと。やられてばかりでは、始まらない。”――
檀の声が聞こえる。
いや、思い出したっと桜はすぐに考えを変える。
ふと、ブランコの方に目をやると、檀と麗羅がブランコに座りながらぺちゃくちゃしゃべっている。
時計はいつも出る時間をさしている。
檀と麗羅は立ち上がった。
ブランコは揺れて、だんだん動きが小さくなっていく。
そして、ブランコがぴたりっと完全に止まった。
桜はこくりとうなずいた。
それと同時に、そぉっとあとの四人が桜の後ろについてくる。
そのまま、桜たちは公園に背を向けた。
―― “こうなったら、みぃちゃんたちより先に出ちゃえ!”――


![[完] スマフォン忍者 HISANO](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.778/img/book/genre99.png)
