<完> 冬桜よ、散りゆけ  –諦めるべき恋なの?–

 時は飛んで部活が終わったあと。

『今日も練習疲れたぁ~。』

 こんなのんきな会話が飛び交う帰り道。

 桜、暖姫、希欧の三人。
 今日も仲良く歩いている。

 うじゃうじゃ混んでて、話声が聞き取れないとおもうが。

 だけど、支障なく話している。


 信号を渡って少し経ったら、帰る方向が分かれ出す。

 しかし、桜たちは大体同じ方向なので、そのまま歩いている。

 ここまで来ると、人数もずいぶん減った。

 校門近くの混雑は尋常じゃない。

 なんだか、解放された気がする。