そしてあたしの嫌な予感っていうのは、やっぱり的中するんだ。
予感は程なくして、揺るぎない確信へと変わる。
「あたしがちゃんとするから、みんなは何の心配もしなくていいよ。」
そう言った通り、美凪さんは施設の子供達全員をROSAで作った頑丈な新しい施設へと匿ってくれたし、身の回りの世話も全てあたし達が困ることのないようにと、手を回してくれた。
本当に、全部。
そしていつも、あの光のような笑顔を絶やさない。何の欠点も落ち度もあたしには見つけられなくて、むしろ抱くのは尊敬と感謝。
こんな捻くれたあたしでもそんな気持ちを抱いてしまうくらいだもん。あたしより余程純粋な莱が、あたし以上の気持ちを彼女に抱くのだって、有り得ないことではなかったんだ。
「――芽梨。」
あああ。
あたしが今まで積み上げてきたものが、崩れていく音がする。


