嗚呼…、可愛い兄弟と早く抱き合いたい。
でも、山のように仕事が残ってる。
仕事に一区切りついたら、一段落ついたら、那智を抱き締めよう。
一杯愛すんだ。俺の飢えた心は朝っぱらから那智を求めていた。
グッと堪えて、俺は那智と一緒に絨毯の汚れを懸命に落とした。
その後は命令されたとおり、片付けを開始した。
那智は服にアイロンをかけて服の片付け、俺は各々部屋の掃除を入念に行った。
その内、服の片付けを終わらせた那智も手伝ってくれたおかげで、夕暮れには仕事が終わる。
その間、飲まず食わずだった俺等は、夕方に冷蔵庫を少しだけ拝借。
魚肉ソーセージが一本残ってたから、それを二人で分けて食べた。
ちっとも満たされなかったけど、コンビニまで飯を買いに行く元気も金もなかった。五十円玉で何が買えるってんだ。
咀嚼を繰り返すことで空腹を紛らわした俺等は自室に戻って休憩。
「疲れた」
「ほんとですね」
一組しかない敷布団の上に寝転がる俺と那智は、疲労交じりの溜息をついた。
最近の母親の苛め傾向。
俺等兄弟を召使のように扱い、召使のように振るわせ、何か失態を犯したら飯抜き等、俺等にとって不都合な罰を下す。
どーもただの暴力じゃ事足りなくなったようだ。
ちょい陰湿な苛め要素が加わり始めている。
ええい腹立たしいっ。
いっそ母親をフルボッコにでもしてしまおうか。



