【二章 思春期 ―逆転―】 ―――いつまでもガキを支配できると思っている。 それがあいつ等の最大の欠点であり、俺等にとって最大の勝機。 俺等は少しならず成長をしている。 身長、体重、骨格に生きる知恵。 すべてにおいて成長している。 いつまでもガキだって思ってると痛い目遭う。 それを奴等は知らないんだ。 嗚呼、那智。 もう少しだからな。 俺等はもう少しで逆転する。 心配すんな。 那智は、ただ俺を愛しておけばいいんだ。