ふたりぼっち兄弟 〜No.±0〜【BL寄り】



「当たり前だろ」


例えば、那智が死にそうな時、死んでしまう時、俺も一緒に死のう。

逆の時もそう、絶対にひとりにはしないさ。


「大好きだ、那智。俺等は一緒だ。ずっと、ずっと、ずーっと一緒だぞ。
大人になっても、じいちゃんになっても、死ぬまで一緒だ」

「兄さま…、おれもう…つらいよぉ」


熱で弱っているせいか、那智がもう駄目だと弱音を吐いてきた。

俺は那智の布団に潜り込んで、グズグズと涙を零す弟の体を抱き締める。


「辛いな、毎日が辛いよな。
ごめんな那智、兄さまが非力なばっかりに。


でも那智、まだ駄目だ。
俺等は死なない。死ねないんだ」


簡単に生きることを諦めちゃいけねぇ。


このまま親の玩具で終わるなんて、兄さま、真っ平ご免だ。


自由を手に入れて、二人で気ままに暮らそう。

楽しい毎日にするんだよっ。


暴力も無い。
命令も無い。
虐待も無い。


いつか馬鹿みたいに笑う毎日が訪れるから。俺が掴んでみせるから。

簡単に挫けちゃ駄目だ、那智。


努力して、それでも駄目だったら、俺と一緒に死のう。