父さんが去った後、俺は五千円札をグシャリと握り締めて空笑い。
どいつもこいつも、俺等を舐めてやがる。
力で俺等を支配できると思ってる。
だから母さんは俺等に暴力を振るうんだ。愛情もクソも無く。
金で俺等を支配できると思ってる。
だから父さんは俺等に金を渡すんだな。愛想もクソも無く。
「今はこの恩恵、有り難く授かっとくぜ、親父。
けど覚えてろよ、俺等はこのままじゃ終わらない」
どいつもこいつも俺等兄弟をこけにしやがって、今に見てろ。
俺等はあんた等から自由をもぎ取ってやる。
「ッハ、俺の家族は那智だけだ。父親も母親もクソもあるかっ、俺には那智だけだ」
ぎらつく復讐心を宿らせ、俺は握り締めた手をそのままに風邪薬を引っ掴む。
ついでに那智のために食品売り場に向かった。
「まずは計画を練らないと…、あいつ等から完全な勝利をもぎ取る計画を」
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