声を押し殺してはいるけど、声は漏れて、ついには我慢できずに声を出す。
堰切ったように溢れる涙と声、ぬくもりを掻き抱いて俺は生まれてきて良かったことを痛感。
「にいしゃ、だいじょーぶ。だいじょーぶ。だいじょーぶ」
泣き崩れる俺の背中を叩いて、
「にいしゃにはなちがいるよ」
涙声で慰めてくれる。
本当は泣きたいだろうに、よしよし、ぽんぽん、背中を叩いて何度も俺を慰めてくれるんだ。
だから俺は小さな優しさに甘えるよう、声を上げて泣いた。
ひとりぼっちだった頃の恐怖と、祝われた喜びを同時に涙に変えて泣きじゃくった。
公園に人がいるも何も関係ない。
唯一俺を認めてくれる、俺を必要としてくれる、大好きだって言ってくれる奴を抱き締めて感情を吐き出した。
それはまるで魂まで吐き出すよう、咆哮にも似た泣き声を暫く、俺は上げていた。



