ふたりぼっち兄弟 〜No.±0〜【BL寄り】



声を押し殺してはいるけど、声は漏れて、ついには我慢できずに声を出す。

堰切ったように溢れる涙と声、ぬくもりを掻き抱いて俺は生まれてきて良かったことを痛感。


「にいしゃ、だいじょーぶ。だいじょーぶ。だいじょーぶ」


泣き崩れる俺の背中を叩いて、


「にいしゃにはなちがいるよ」


涙声で慰めてくれる。
本当は泣きたいだろうに、よしよし、ぽんぽん、背中を叩いて何度も俺を慰めてくれるんだ。


だから俺は小さな優しさに甘えるよう、声を上げて泣いた。

ひとりぼっちだった頃の恐怖と、祝われた喜びを同時に涙に変えて泣きじゃくった。


公園に人がいるも何も関係ない。


唯一俺を認めてくれる、俺を必要としてくれる、大好きだって言ってくれる奴を抱き締めて感情を吐き出した。


それはまるで魂まで吐き出すよう、咆哮にも似た泣き声を暫く、俺は上げていた。