―…俺、下川はるきは今年でろくさいになる。

来年から、しょーがくせい。


よーちえんにはいってない。

でも、みんなより、アタマはいいと思う。



だって何でもジブンでしてるんだから。



でもな、いつもココロがおなか減ってる。


さみしいんだ。


いっつもお母さんに怒られて、

お母さんの恋人にタタかれて、


どーして俺はふたりにイジメられるんだろ?


痛いって言ってるのに、

ヤメテって言ってるのに、


お父さんはちっとも帰ってこないし。



だあれも俺を助けてくれない。

きんじょの人も俺を見てみぬふりだし。


さみしいな。

さみしいな。


さみしいな…。