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―…あれからもう二年、か。
母親や友人を殺して、裏社会に入って、もう二年。早いな。
色んな仕事をこなしてきた。
殺人もしたし、取立て屋みてぇなこともしたし、代理復讐もした。数え切れないほど仕事をしたけど、心に思うことは何も無い。
優一を殺した時みてぇに、心に思うことは…。
俺を唯一泣かせた優一、てめぇが恨んでた家族を、特に叔父を代理復讐してやったぞ。別にてめぇのためじゃねえけどな。
ケジメをつけるために、てめぇの未練を俺が晴らした。
そんだけだからな。
二年で俺と那智の生活も関係も変わった。
鳥井のところに身を置いていた俺等だけど、鳥井と同じマンションに空き室があったからそっち住居を移して。
鳥井は両親が作った借金返済をして、念願の弟と同居して(ちなみ俺に借金して返済したんだ)。
俺等は二年経った今も、相変わらず警察に追われる身の上だけど、まあ、今はどうにか身を隠せている。
で、俺と那智だが…、キスからそれ以上の一線を越えちまった。
お赤飯もの、おめでた、とうとうってわけだ。
一年も前の話になるけどな。
キスだけじゃ足りなくなったんだ。
もっと俺を愛して欲しくて暴走して、那智をそれを受け止めて、今に至る。
不感症って思ってたけど、ヤッてみればなんてことない。
寧ろ満たされる気がした。
母親がとっかえひっかえに男としてた気持ち、今になってわかる気がする。
ちなみにどっちがどう男女役しているのかは察してくれ。



