「アリエナイ」
もしかして二人はデキてるの?
鳥井に説明を求め、彼は苦笑いを零し、
「デキらざる得なかった、だろうな。あの兄弟の場合は。
ああやって少しでも両親から貰えなかった愛情を、自分達で補ってるわけだ。
あいつ等は愛情に飢えてる狂犬。
だからお互いに束縛し合うし、キスもするし、性交もする。
家族としてな」
「家族…、そこまでしておいて?」
「―――…ああ、きっと、あいつ等の中で一生、家族で兄弟なんだよ」
奴等がやってることはあくまで、家族としてのスキンシップなんだ。
鳥井は力なく笑みを浮かべ、愕然としている美咲に言ったのだった。
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