ふたりぼっち兄弟 〜No.±0〜【BL寄り】


さてさて。


卒業式を終えて、受験も無事に終わり、合格通知を貰ってめでたしめでたし。
不良達と裏で縁を切って一段落。


な、筈もなく、俺は次の行動に移していた。

 
それは荷造り。

俺と那智は家を出て行くために、数少ない私物をスポーツ鞄に入れなきゃなんなかった。

既に住居は決まっていたから、俺は卒業式当日に家を出て行こうって計画を立てていた。


私物が少ないおかげさまで、荷造りは三時間足らずで終わった。


母親の方も俺等が家を出て行くことに安堵しているみたいだ。

廊下で鉢合わせになった奴の目が早く出て行けって眼を飛ばしてくる。



こっちだって早く出て行きたいっつーの。 



心中で毒づきながら、俺は新生活に向けて最終チェック。


両親と金銭面や今後一切、俺等に手を出さないことを誓わせて(向こうは俺に対して怖じに怖じていた)、俺自身も話し合いに納得して最終チェック終了。


夕方の刻に那智と家を出て行った。


住み慣れた実家に見向きもせず、俺は那智と新しい住居に、新しい我が家へと軽い足取りで向かったんだ。



「わぁー、すっごい。これが新しいお家ですかぁ。
兄さまと俺のお家なんですかぁ!

わぁぁあ! もう家具が揃ってる!」



玄関扉を潜った那智は、新しい住居に大感激している様子。

スニーカーを脱ぎ散らかして、さっさと部屋へ上がった。