俺は買って来た牛乳を抱き締めるけど、無慈悲にお母さんは許可を出す。
「やり過ぎるなよ」
近所では噂になってるんだから、世間話をするように肩を竦める。
すると恋人さんは、身を硬直させている俺に歩み寄ってきて強く腕を引いてきた。
拍子に牛乳を落とすけど(お母さんに怒鳴られた!)、恋人さんは構わず「遊んでやるよ」意地の悪い笑みを浮かべて俺を見下ろしてきた。
「治樹だったっけ? 名前」
「は…はい」
「お前、男の子だよな。
男ってのは忍耐が必要だ。
ちょい我慢ゲームってのしてみようぜ」
「が、我慢ゲーム?」
どういうゲームだよ、それ。
疑問を抱く俺が、ゲームを理解するのはその直後。
それはゲームっていう名の、ストレス発散ゲームだった。



