けど俺も負けちゃねぇ。
「うっせぇよ」素を曝け出して、風で乱れた前髪をかき上げる。
「単刀直入に言う、あんたに話がある。俺と那智のオネガイを呑んでもらいたい。まずは話を聞いてくれねぇか?」
「何を馬鹿なことを。ふざけるな」
俺の態度に怯みながらも、まだ強気の親父。
俺は強気な親父の態度を崩すために、意地の悪い笑みを浮かべて鼻で笑ってやった。
「安い話だと思うんだが…、てめぇがそういう態度なら仕方がねぇ。
俺は復讐に走ってやるよ。まずはあんたの家族から」
「なッ…」
「何驚いてるんだよ、復讐するなら普通のことだろ? 大事なもの奪うってのはさ。
住所も既に入手済みだ。
これから仲間と一緒に、家に押しかけてやる」
まさかあんた、俺が恨みを抱いてないとでも思ってたか?
虐待されている俺等を見てみぬ振りして、他人のように扱って、都合の良いように振り回して。大概で俺も那智もウンザリなんだよ。
よくも俺等を見捨てやがったな、なあ、親父殿。
あ、その顔は警察に訴える顔だな。
いいぜ、俺等だって警察に訴えられるネタ、持ってるんだしな。



