そう、高3に進級した俺はついに温存していた計画を実行していた。
金の件は既に済ませてるから、残り二つの脅しに掛かる。
グループは幾つかに分かれて行動。
俺は一手の不良達に母親の恋人だった輩をシメてもらうよう頼んだ。
ちょっとシメるだけでいい。
警察沙汰になったらどうしようもないし、迷惑もかかるから。
後者は建前だけど、前者は本心。重々気を付けるよう注意して、行動を起こしてもらっている。
んで俺はというと、忠志達と共にまず親父のもとに向かっていた。
母親は最後にして、最初にあいつから脅しに掛かる。
親父の行動は三年間の観察により、把握済み。
俺は九時半に通るであろう、鉄道橋下路地で待ち伏せ。
薄暗い路地にエリートっぽい初老のリーマンを見つけて、俺は忠志に頼み、奴の前でバイクを停めてくれるよう指示。
忠志は俺や他の仲間を連れて、リーマンの前に回り、バイクを停めてくれた。
向こうは不良の出現に恐怖と驚愕の両方を抱いているようだ。顔が引き攣っている上に、瞳孔が萎縮している。
俺がバイクから降りると、リーマン、改め下川道雄、更に改め親父は険しい顔に一変。
「治樹?」
何しているんだとばかりに蔑視してくる。
今まで俺が大人しい従順な犬を演じてた効果か、向こうは強気な態度。



