こうして俺は親を追い詰める計画を着実に進めている。
表向きでは従順な犬を演じ、裏では奴等の生活を壊すための計画を作り上げていた。
勝負時はもう近い。
俺は高3に進級する年に、計画を行動に起こそうと思っている。
あいつ等の青褪める顔、早く拝みたいものだ。
脳内で作り上げている計画にニヤニヤ。
あと一年だ、一年、我慢をすればすべてが終わる。そして始まる、俺と那智の安らかな生活が。
もう少しだぞ、那智。
あと少しで家を出られる。もう少しだけの我慢だぞ。
「治樹? もしかして笑ってるか? ツンデレくん、デレてる?」
と、俺の思考は一気に現実に引き戻された。
不機嫌に視線を向ければ、そこには勝手に席を陣取って俺と昼飯を食う男子生徒。
名前は佐藤 優一(さとう ゆういち)。
こいつと俺はクラスメートなんだが、何の縁か、関わりを持っちまった。
関わりっていっても、優一が理由もなくクラスからハブられて、挙句財布泥棒にされそうになってたから助けただけ。
そしたらこいつ、めちゃくそ俺に懐いてきやがった。
どんなに冷たくあしらっても、「ツンデレなんだから」の一言で片付けちまう。
こいつの取り扱いだけはお手上げだ。鬱陶しいって言っても、ウザイって言っても、向こうに行けって命令しても、俺の傍から離れないんだからな。
学校じゃ俺、なっかなかな悪評生徒だっつーのに。
不良と関わり持ってるし、人に対しても冷たい(何度女子を泣かしたことか)。
性格難だって自覚しているからこそ、優一の物好きな性格には理解しかねる。



