んでもって最近の俺は、計画を水面下で実行に起こしていた。


それは両親にとって不都合であろう、水面下の実行。


内の一つは、不良と関わりを持つこと。

これは中学時代から関わっていたけど、最近、こいつ等を使って両親に脅しを仕掛けようと思っている。

俺に同情心を向けてくれる不良達は(仲間意識っていうのかもしれねぇ)、「手を貸して欲しいんだ」俺の頼みに二言返事で頷いてくれる。


努力が実ったようだ。

不良に対する今までの行い、それから虐待の光景を目撃させた事が奴等を動かしやすくしてくれた。



次いで、俺は親父の所在を掴むことに成功していた。


あいつは今、隣町に住んで別の家族と平和に暮らしている。

お笑い種だな、俺等をガン無視してるくせに家族を大切にしているとか。


高層マンション暮らしのあいつの様子をこっそりと窺ってみたら、マイホームパパを演じてやがった。

腹が捩れて死ぬかと思った。
どんだけ偽善ぶったパパ演じてるんだって唾を吐きかけたくなったぜ、マジで。


勤務先も突きとめた。

今、あいつは大手の企業に勤めていて、なんと専務だそうな。随分エリートな立場にいるもんだ。