城を出ると、近衛隊が、ざっと並んでいた。
「夕星様! おめでとうございます!」
「朱夏姫様! おめでとうございます!」
口々に祝いの言葉を述べ、皆が拳を胸に当てて、頭を下げる。
「あ、ありがとうございます」
あまりの迫力に気圧され、朱夏は夕星にしがみつきながら言った。
その姿に、ネイトが笑いながら少し先を示す。
「おやおや。そういえば朱夏姫様、そんな格好で大丈夫ですか? 夕星様、車で行くのでしょう?」
「くっ車?!」
驚いてネイトの示すほうを見てみれば、確かに二頭引きの車が止まっている。
馬車というより、戦車といったほうが正しい。
馬が引く台座の上に、立って乗るのだ。
「無理無理! いつもの格好でも、あたし、ああいう乗り物は苦手なのに。こんなドレス着てなんて、絶対無理っ!」
ぶんぶんと首を振る。
夕星は少し考えて、そうかもね、と呟いた。
「とりあえず、神殿までは頑張れよ。式の後のパレードは、他の方法を考えるから」
「パレード?」
「夕星様! おめでとうございます!」
「朱夏姫様! おめでとうございます!」
口々に祝いの言葉を述べ、皆が拳を胸に当てて、頭を下げる。
「あ、ありがとうございます」
あまりの迫力に気圧され、朱夏は夕星にしがみつきながら言った。
その姿に、ネイトが笑いながら少し先を示す。
「おやおや。そういえば朱夏姫様、そんな格好で大丈夫ですか? 夕星様、車で行くのでしょう?」
「くっ車?!」
驚いてネイトの示すほうを見てみれば、確かに二頭引きの車が止まっている。
馬車というより、戦車といったほうが正しい。
馬が引く台座の上に、立って乗るのだ。
「無理無理! いつもの格好でも、あたし、ああいう乗り物は苦手なのに。こんなドレス着てなんて、絶対無理っ!」
ぶんぶんと首を振る。
夕星は少し考えて、そうかもね、と呟いた。
「とりあえず、神殿までは頑張れよ。式の後のパレードは、他の方法を考えるから」
「パレード?」