お姉さんが、木のドアにClosedの看板をかけにいく。
…多分、私たちに気を遣って、だよね。
「あの、すいません…。」
私が言うと、お姉さんはいいのいいのと笑った。
「蒼、いっちょまえにテレビとか出てるでしょ?だから、いろいろうるさいのよ。だから、律萪ちゃんは気にしないで。」
お姉さんはにっこりと微笑みながらそう言ってくれた。
「姉貴、うるさいは余計でしょ?それに、律萪ちゃんに変なこと言わないでよ。」
そう言って膨れっ面になる蒼に、私もお姉さんは一緒に吹き出した。
…穏やかな時間。
最近、バタバタして、仕事でいっぱいいっぱいで全然余裕のない生活をしていた気がする。
今、すごく楽しい──…

