許されない、キスをしよう。





洵と芹葉が手をつないで一緒に下校するシーン。
堤防沿いの道を、仲良く歩く。




「俺、芹葉の手、好きだな。」

つないでいる手を洵がそっと持ち上げながら、目を細める。



「洵…。」

そっと顔を赤らめる芹葉。



「洵…?」

芹葉が覚悟したように洵をまっすぐ見つめる。



「ん?」

優しく微笑む洵。
そんな洵をみて、芹葉もつられて微笑む。




「…洵。私…洵に出会えてすっごく幸せだなって思うの!」


「芹葉…。俺もだよ。」




そんな言葉を交わし合いながら、幸せそうに笑う二人──…






私は芹葉になりきっていた。
他のことなんて、なんにも考えられなかった。