─5年後。 「律萪!急いで!次の現場に遅れるわよ!」 「皆川さん、スケジュール詰めすぎですよ〜!」 「泣き言言わない!大物女優になりたいって言ったあなたの言うとおりにしてるだけよ?」 前の仕事が一段落ついたら次の現場へ、と、忙しい毎日を過ごしている。 蒼が海外へ発った日、私は心に決めたんだ。 …立派な女優になる、って。 蒼が自分の人生を半ば投げだしてまで守ってくれた、私の女優としての人生。 だから、私は女優として生き抜きたい。