「…あんな風になっちゃったけど蒼さんは、りつねぇのこと、大事に思ってたと思うわ…。」 誰に言うでもなく、美羽ちゃんが呟くように言った。 「…ごめんごめん。律萪ちゃんのこと元気づけるために来たのに、気分重くしちゃってごめんね。きっと蒼なら大丈夫だよ!」 暗くなった雰囲気を消すように、湊くんが明るい声をだす。 それっきり、蒼のことは話題から離れてしまった。 だけど… 私の心の中では、ずっと黒いわだかまりのようになって残っていた──…