「…そうか。りっちゃんは、そこまで知ってしまったんだ。」


事務所のソファーで、社長と皆川さんと向かい合う。
社長の静かな質問に、私は頷く。




私の目を覚悟したように見据えたあと、社長は静かに口を開いた。


「…Stardustプロダクションは、りっちゃんの半年の活動休止を要求してきてる。」


「…半年!?」

思わず声を荒げてしまう。




きっと…
まだ名前の売れきれていない女優が半年もテレビに出なければ、簡単に忘れられてしまう。
半年たてば、それこそ私を採用してくれるテレビ局なんてなくなってしまうかもしれない。




「そんな…。」



私は言葉を失ってしまった。