「料理はいいから。 みそ汁で、火傷してない?」 制服にも料理がこぼれ、汚れてしまった。 制服の袖をまくり、じんじん痛む腕を見る。 赤くはれ上がっている。 「ごめん!!俺のせいで……」 私にぶつかった人が顔の前で手をパチンとあわせる。 「いいよ。別に」 ニコッと笑っては見るものの、じんじんと痛む腕で顔が引きつる。 ――そんなとき……。