そして、今年の春。


小学校から通っていた女子校の高校に通う気満々だった私。



そんな私に、お父さんは


「違う高校に通ってもらう。これは、絶対命令だ」



と告げた。



私に有無を言わせないような、鋭く突き刺さるようなお父さんの視線を私は今もしっかりと覚えている。



……いや、忘れる方が難しいかも。


あんな恐ろしい目を忘れることなんてできない。



できれば、忘れたいけどね……。