―――…。 「つぎは、1位!! 優勝の発表ですっ!!」 私の名前はまだ呼ばれていない。 お願い!! 神様ー!!! 野中柚希の女のプライドを守ってくださいっ!! 「優勝は!!!」 私は、固唾をのんで、次の言葉を待つ。 「野中柚希くんっ!!!」 わ、私だ!! やったー!!!