「柚希は、笑ってた方がいいよ」 斉藤は目線を私と同じにした。 その笑顔に、距離に、自然と頬の色が赤く染まる。 「う……うん////」 「じゃ、俺はそろそろ部屋に戻ろうかな。 柚希はどうする?」 斉藤は、軽く伸びをしながら言った。 「お、俺も一緒に戻るっ!!」 「じゃあ、行くか」 「おうっ!!」 私達は、2人で寮の方へと歩いて行った。