『俺が死なないように首筋にキスしてくれ』


突然のことで私は驚いた。


「あなたも吸血鬼として生きるの?」


『おまえと死に別れたくないからな』


「そう……」


狼男が長生きするのが果たして幸せなのだろうか?


私は永遠の命があるけど人間に退治されそうになった事もある。


「じゃあ……いただくわ」


白銀に輝いてる毛並みの彼に


そっと近付いてゆく。