ねえ…微香性恋愛、しよ?

あのおじさんにしたって、もしかしたら、あの甘く妖しい麝香の香りをかぎすぎて、頭が変になってしまったのかもしれない。
…ともかく、匂いで物事を判断する癖、もうここでおさらばしよう。それが、優し過ぎるこの人への、私の誠意だから。




-ねえ…微香性恋愛、しよ?-

二人抱き合う病室の中、かすかに響いたその言葉、果たして私と翔、どちらがつぶやいたのかしら。


…まあ、どっちでも、良いか。