あたしは夜でも明るい街を1人で歩いた。




しばらくしてから少し暗い繁華街に出た。




なんか怖いな〜!!
やだ〜!!
早く帰ろう!!




――その時。




「二宮さん?」




「きゃっ!!」




あたしはいきなり名前を呼ばれて飛び上がってしまった。




すると後ろからクスクスと笑う声が聞こえた。




「と、戸田さん?」




そこにいたのは相変わらずイケメンな戸田さんだった。




「何してるの?こんな時間に」




戸田さんはそう言いながらあたしの隣に来た。




「美姫と飲みに行った帰りなんだ!!戸田さんこそ…こんな時間にどしたの?」




あたしも質問をぶつけてみた。




「俺も仲間と飲みに行ってたんだ。かなり話し込んじゃってな」




戸田さんは困ったような笑顔をあたしに向けた。