――あの後、医者に診てもらった結果「極度の打撲」と診断が下された。



あまりにも強い力で殴られた為に、損傷が酷かったらしい。



しばらくの間は湿布を貼り、安静にしているようにと言われた。



ま〜た現場復帰出来ないのかな!?あたしってマジついてなぁ〜い!!


――と、そんなわけで色々あった香港での仕事を終え、日本に戻ることになったあたし達。



帰りの飛行機ではかなり爆睡してしまった。(笑)



色々あって眠れなかったしな…
しょうがないよね!!



――日本。



「よし、ここから先は各自解散だ。明日は事件が無い限り、休みだから明後日からまた再開だぞ!!」


「「はい」」



「じゃあお疲れさん。解散だ」



みんな司令官の言葉を合図にバラバラになり、帰り始める。



あたしも帰ろうと、キャリーを引っ張ろうとした時…



「水樹、ちょっといいか?」



「へ?」



声を掛けてきたのは司令官だった。



「なーにー?」



あたしは不思議に思いながらも、問い掛けた。



「怪我が治るまでは仕事を休め。」


「えっ?」



「仕事に無理に復帰した所で、良くなることはない。しっかり自宅療養して治してから仕事に復帰しろ。俺達は迷惑だなんて思わない。」



「でもさ〜…」



「休んどけよ。お前の活躍にはいつも感謝してるんだぜ?」



桐島ちゃんが苦笑いをした。



「桐島の言う通りだ。休め、水樹」


う…



そこまで言うんだったら……



「ま〜じゃあ…治ったら行くよ!!」



あたしは渋々了解した。