「汽車が来たよエリシャ」


「うん!…あれ?
ねぇジャックあそこに
アレックスがいるわ」


「えっ!?あ!ホントだ」


アレックスは私達に気づいて
近づいてきた


「どうも」


「何アレックスどこか行くの?」


「えー…っと、
聞いてませんか?
僕、ウィルって人に
頼まれてニューヨークへ…

つまりあなた達と一緒に
研究を…」


「えええっ!!」


「ほっホントかそれは!
ウィルが頼んだのか!?」


「はい、まぁ僕
かなり頭良いですから」


ジャックはため息をひとつして
アレックスはニヤリと
笑うと違う車両に乗って行った


「ジャック…?」


「あの口はなんとかしないと」


とかぶつぶつ言っていた


「もう!せっかく
行くんだからそんなに
膨れないでよ!」

汽車が発車する音が鳴り響く
車両に乗りながら言った



「…そうだな…」



「……ねぇジャック今から
私が言うこと信じてね?」


「ああ、信じるよ
言ってごらん?」



レイチェル?
聞いているかしら?



私は今、本当に
ここにいて良かったと思う


不思議な出来事が
私を取り巻くこの人生でも


私の恋が
特種な特種な恋でも



私はもう後悔はしない



私を信じて共に
生きるジャックが
いるから…



人間はいざとなると
間違いや罪を犯してしまう
愚かなのかもしれない



でもそれまでの過程が
あって…反省をした分償った分

それがバネとなり
人間を成長させるものでは
ないでしょうか…



ジャックも私も
そうして…生きて
これからも生きていく…



ひとつの恋から


ひとつの愛へ…


ひとつの悲しみから


ひとつの恨みへ…


ひとつの誤解から


ひとつの和解へ…



…また…




ひとつの恋から





―永遠の愛へ…―






END