「ま、でも私達がしっかりしていれば何の問題もないですよ。 私達がしっかりしていれば…ね、土方さん」
「……ああ…まあな」
枯れ葉が、一つ二つと散る。
それを眺めながら思う、ああもうすぐ冬がやってくる、と。
「今日はお鍋でも食べたいな」
変わっていない景色。
けれど、何かが違って見えた。
目に見えるものではない何かが、少しずつ変化している。
期待に胸を弾ませる者。
不安に頭を悩ませる者。
出口の見えない闇に苦悩する者。
みんな集まってくれるかな…お鍋。
同じ空を見上げ、思うことは皆それぞれ違う。
だがしかし心だけはすれ違わず、いつも共にあれたらと願って止まない。
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