「じーん!」 …学校帰り。 突然、背中に起きた衝撃に、俺は小さく眉をしかめる。 誰だかは、なんとなくわかってる。 こんなことをするのは、アイツしかいない。 『……。』 俺は無言で振り向き、その犯人を睨みつけた。 『…圭。何やってるんだよ。』 …浅野目 圭。 中学生にしてはチャラい容姿と、受験前だというのに染めてる茶色い髪。 若干。…いや、かなり変わったやつだけど、唯一バカできる友達だったりする。