話が突然飛ぶのはいつものことで、俺は特に気にすることなく、耳を向ける。 『なに??』 ――…そう言って振り向いた先にいたのは、 さっきと打って変わって、真剣な表情をしていることりだった。 「志望校、もう決めた??」 真剣なことりの大きい目に吸い込まれそうになって、俺は無意識に視線を逸らす。 ことりの真面目な表情は、まだまだ慣れない。 なんとなく、居心地が悪い。