そうやって、もう一度青春を取り戻したお母さんは、 お父さんの実家を出たの。 付き合ってる男の人の家に、広香を連れて転がり込んだ時もあったし。 恋に破れてお金もなくて、あんなに嫌だった自分の実家に身を寄せた時もあった。 そうして、 広香が十歳になったある夜にね。 寝ている広香がとても大きく見えて。 この子、本当に私が育てた子? いつの間に、こんなにも大きくなったのかしら?って。 なんというか…、そう。 夢から醒めたみたいに、 呆然としたの。