バタバタと助産師さんが走り出し、私は分娩室へ。
誰かわからんけど、誰かが私を抱えるようにして連れて行ってくれた。
陣痛室を出る時に私は、他の皆さんに謝罪…
「うるさくて…すいませんでした。はぁ、はぁ… 変な声ばっかり出して、ごめんなさい」
それを聞いて、助産師さん達が笑ってたっけ。
相当変な声をいっぱい出してたもんな。
一緒くらいの痛みの人ならいいけど、私よりも全然痛くない妊婦さんだらけやったから、
絶対に笑われたと思う。
それに、余計な恐怖を与えてしまったやろうなぁ。
分娩室についてからも、まだ足を上げる体勢にはならない。
しばらく痛みに耐え続ける。
MAXの痛みやと思う。
もう、いきみたくて仕方がない。
でも、まだいきんだらあかんって言われる。
それがつらくてつらくて。
だって、ほんまにお尻から何か出てくるーーーって感じやねん。
途中で、旦那がリンゴジュースとかくれようとしたけど
全然そんなん無理で、冷たく押し返したかもしれん。
でも、ずっとそばにいてくれて
テニスボール押しつけてくれて
感謝してる。
途中、ずっと目を閉じてたから
誰が誰かわからんけど、ほんまにみんなにありがとうって思った。
だから声に出してみる。
「ありがとう。ほんまありがとう」
何のこっちゃらって感じで、また笑われる。
いよいよ足あげてOKになる。
いろんな器具は運び込まれて、私もちょっとドキドキしてくる。