そう言われて初めて 腕時計を見ると 針は8時26分を示していた。 「えっ、もうこんな時間!? あ、ありがとうございました! 失礼します!!」 私は慌てて傘と鞄を抱えて 裏門へと突っ走った。 車の横を通り過ぎた時に 彼の三回目のため息が聞こえた。