誘っているかのような動きにドギマギしつつ、シーツを彼女にかけながら自らも横になる。 ベッド中央にいる無防備な桃香。 転がった拍子にこちらを向いて、暗いながらも愛らしい寝顔がうっすら見える。 充は腕を伸ばし、眠っている桃香の頭を撫でた。 そして再び、吸い寄せられるようにして顔を顔に近づけ……。 チュッ。 額に軽くキスをする。 桃香は眠ったままだった。 あーちくしょう。 据え膳を前にして、何もできないもどかしさ。 体が重い。 今日一日、朝から遊び回って疲れている。 それが救いになった。